糖尿病の検査(2):HbA1c
- 診療関連
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今日は、HbA1c(ヘモグロビン エーワンシー)のお話しをします。
HbA1c(ヘモグロビン エーワンシー)は、
赤血球の中にあるヘモグロビンにブドウ糖がくっついた糖化したヘモグロビンで、
グリコヘモグロビンとも言われています。
血糖値が高いと、ヘモグロビンに結合するブドウ糖の量が多くなるので、
HbA1cは高くなります
血糖値が低いと、ヘモグロビンに結合するブドウ糖の量が少なくなるので、
HbA1cは低くなります。
いったん糖化したヘモグロビンは、赤血球の寿命(120日)が尽きるまでそのままです。
ですので、「血糖値」は食事によって比較的短時間に変動しますが、
糖化したヘモグロビンは約120日間 血液中にあるため、
採血時に血糖値を低くしたからHbA1cも低くなる ということはありません。
日々、血糖値の低い状態が持続することで、徐々に低くなります。
このようなことから、
HbA1cは採血した時点から過去1-2か月間の血糖状態を反映しています。
HbA1c 6.5%以上の場合、
糖尿病の可能性が強く疑われるため、なるべく早く医療機関を受診して下さい。