糖尿病患者さんの尿の特徴
- 診療関連

糖尿病患者さんの尿の特徴
尿検査は健康診断でも必ず実施されます。
成分を調べることでさまざまな病気を発見できるからです。
糖尿病の方の尿には、健康な方の尿と比べて特徴があります。
今日は排尿時の尿の色・匂い・泡について、記します。
尿の色
健康な方の尿の色は、淡黄色や淡黄褐色であることが多いです。
糖尿病の方は、ほぼ透明であることが多いです。
これは、高血糖では、のどが渇くので、水分を多くとるため
トイレに行く回数が増えることに起因します。
健康な方でも大量に水分を摂った後に、透明になることもあります。
尿の色が透明な時の判断は気をつけましょう。
よく濃い色の尿が出たのですが、糖尿病でしょうか。と聞かれることがあります。
一般的に、糖尿病の可能性は低いです。
しかし、糖尿病の方が、高血糖を放置していると、
尿量が増え脱水傾向になり尿の色は濃くなることがあります。
一度受診なさってください。
尿のにおい
糖尿病の方の尿には、多量の糖分ブドウ糖が含まれています。
尿が果実のように、甘い、甘酸っぱいにおいがするのが特徴です。
かなり独特なにおいです。
尿のにおいは食べ物の影響を受けます。
わかりやすいのは、ビタミン剤やビタミンドリンクを摂りますとビタミンのにおいがします。
コーヒーを4~5杯も飲みますと、コーヒーのにおいがわかります。
ですので、甘いにおいだけで判断なさらないでください。
尿の泡
きめ細かい泡の尿がでました、泡立つと糖尿病の疑いありと聞きますが、
大丈夫でしょうか。
先日もこのようなご質問を受けました。
確かに糖尿病の方では、尿中に糖やタンパク質が多く混ざるため泡立ちます。。
尿中にタンパク質がでる原因は腎臓機能の低下です。
タンパク質の混ざりによる泡立ちは特徴があります。
短時間で泡が消えません。
健康な方の尿では泡立っても、泡がすぐに消えます。
泡立ちが消えずに残るかどうかがひとつの判断になります。
尿の色、におい、泡 何か気になることありましたら、いつでもご相談ください。
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次回は尿の量と頻度について記します。
今日の写真は、
刺繍絵です。
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緊張と不安な日々を過ごすなか、心温かくなりました。