糖尿病の(慢性)合併症:「しめじ 」 「じ」の巻
- 診療関連
糖尿病の(慢性)合併症:「しめじ」「じ」の巻
今日は、糖尿病の合併症:「しめじ」の「じ」についてお話しします。
「じ」は腎症
腎臓は腰の上あたりに左右1個ずつあるたいへん重要な臓器です。
余分な水分と共に老廃物を尿として排泄しています。
電解質(ミネラル)のバランスを保ち血圧の安定化や血液を弱アルカリ性に保つ働き、
造血作用、骨形成にも関わっています。
腎臓の糸球体(毛細血管が糸巻き状になっているところ)で血液を「ろ過」し、尿を作っています。
糖尿病では高血糖の影響で、この「ろ過機能」が障害されてしまいます。
その結果、正常な腎臓では排泄されないタンパク質が尿に漏れ出てきてしまいます。
漏れ出るタンパク質の量で腎症の病期分類(第1期から第5期)があり、
病期により治療方針の調整が必要となります。
第4期が腎不全期、第5期が透析療法期に該当します。
病期の進行に伴い、身体が浮腫んだり体調を崩しやすくなり、貧血(腎性貧血)にもなります。
予防には血糖コントロールだけではなく、血圧コントロール・塩分制限が必要です。
脂質コントロール・体重管理も含めた生活習慣の改善に心がけ、総合的に治療することが重要です。
写真はMaiさんお薦めのお好み焼きです。
美味しそうですね。