糖尿病診療における「フットケア」
- 診療関連
糖尿病診療における「フットケア」
糖尿病診療におけるフットケアは、
糖尿病患者さんから足の切断を回避するためにたいへん重要なケアです。
糖尿病患者さんが足切断に至るという事は、
糖尿病の様々な合併症;
糖尿病神経障害・糖尿病網膜症・動脈硬化による血行障害等がそれぞれ進行し、
複雑に影響し合っている状況にあるとも言えます。
糖尿病の合併症はある程度進行してしまうと機能回復が難しくなるため、
早期から検査をして状況を把握しておくことが大切です。
足は「第二の心臓」とも呼ばれています。
大切な足を守るためには、
血糖値を良好にコントロール(HbA1c7%未満を保つ)することと共に、
フットケアがカギになります。
「フットケア」は 「日々の足のお手入れ」です。
「日々の足のお手入れ」
①ご自身の足をよく見て、触ってみる。
傷がないか、赤くなっていないか、紫色になっていないか、
足の指と指の間(足趾間)に水虫がないか、足裏にタコやウオノメがないか、
足の踵など乾燥してひび割れしていないか、足の感覚が鈍くなっていないか 等
②足を清潔に保つ。
③足爪について。肥厚していないか 変色していないか。
足爪の切り方も重要です。深爪にしてはいけません。
深爪をすると皮膚が盛り上がり爪が皮膚に食い込んでしまいます。
爪が伸びてくる時に、皮膚を傷つけ爪周囲炎を起こしてしまいます。
足指の先端に合わせる長さに爪を切りましょう。
特に両端の角は深く切らないようにしてください。
④足に合った靴の選び方や履き方、靴下の選び方も大切です。
糖尿病協会から「フットケアのすすめ」のYouTube動画が配信されています。
たいへん分かり易いです。是非ご視聴ください。
写真は実山椒です。
出回りましたね。
我が家はぬか床に入れたりします。