喉の痛み と 亜急性甲状腺炎
- 診療関連
喉の痛み と 亜急性甲状腺炎
喉の痛みと発熱があり風邪症状として治療を受けましたが、
2週間たった今も喉の痛みと37度台の微熱が続いています。
体調が優れないにも関わらず、倦怠感はなく食欲がありますが体重がいつの間にか減っています 。
とのご相談を受けました。
血液検査の結果、「亜急性甲状腺炎」であることが判明し順調に治療を行っております。
亜急性甲状腺炎は風邪症状を契機に喉の痛み(実は甲状腺の痛みです)が出現し、
動悸や倦怠感、発熱、発汗、体重減少などの症状を伴う甲状腺の病気です。
原因はまだ明らかになっておりません。
男性より女性に多く、30-40歳代の女性に多いといわれています。
甲状腺の痛みと共に甲状腺が腫れます。
この痛みや腫れは右から左へと移動することがあり、亜急性甲状腺炎に特徴的な症状です。
動悸や倦怠感、発熱、発汗、体重減少の程度も様々です。
甲状腺内に蓄えられていた甲状腺ホルモンが一時的に血中に大量に出てくるために起こります。
亜急性甲状腺炎は2-3か月で徐々に軽快していきますが、その間症状に応じた治療を行っていきます。
一部の方は甲状腺ホルモンが低下してしまうことがあり、甲状腺ホルモンを補充する必要があります。
再発は稀ですが数年後に発症する方がいます。
喉の痛みと発熱があり体重減少を伴う方はご相談ください。
写真は新潟のごはんです。
新潟のお米が美味しくて、ついついいただいてしまいます。