糖尿病予備軍の患者様へ
- 診療関連
糖尿病予備軍の患者様へ
「健診結果で糖尿病予備軍と言われました。
減量するように指導がありましたが外食が多く太ってしまいました。
糖尿病になってしまったのではないかと心配です」とのご相談がありました。
健診は半年前のもので、自覚症状が無く出張等多忙であったため今日まで受診
できなかったそうです。健診時に比べ体重が3kg増加されておりました。
再検査の結果、空腹時血糖値:130㎎/dl HbA1c6.8%であり
糖尿病に至っていることが判明しました。
糖尿病の診断は 血糖値とヘモグロビンA1c(HbA1c)値で判断します。
①空腹時血糖値:126㎎/dl以上
②食後2時間血糖値;200㎎/dl以上
③HbA1c;6.5%以上
3つのうち、2つ該当すると糖尿病の診断に至ります。
3つのうち、1つのみの場合 糖尿病の疑い(予備軍)と言われます。
私達は欧米人に比べ、糖を下げる(正常化を保つ)インスリン分泌能力が低いため
軽度の肥満からわずかな体重増加であっても糖尿病に至る可能性が高いです。
特に 糖尿病予備軍と指摘された場合は要注意が必要です。
また、HbA1cは過去1-2か月間の血糖値の推移を反映しますので、
健診後半年も時間が過ぎると、値が大きく変化していることがあります。
糖尿病予備軍と指摘された場合、健診後2-3か月後には再検査されることをお勧めします。
写真はMaiさんからです。
たまには空をみてぼーっとしましょうと素敵なメッセージもいただきました。
広い空の下思いっきり深呼吸したい!そういう気持ちになる写真ですね。