足のむくみ(浮腫)
- 診療関連
足のむくみ(浮腫)
足のむくみについてのご相談がありました。
「むくみ」とは、皮膚のした(皮下組織)に血管からしみ出た水分が溜まり腫れぼったく見える症状です。
足のすねや甲を親指で押すと跡が残るのが特徴です。
血管からしみ出る水分が多くなる主なメカニズムはふたつあります。
・血管内の水分量が多くなりしみ出やすくなる。
原因として血行不良(血の流れが悪くなる)や塩分、水分の取りすぎ
・血管内の水分を保つことが難しくしみ出やすくなる。
原因として栄養不良 特に低タンパク質
血行不良になる理由として、
病気が原因の場合に心臓疾患(心不全や不整脈)や腎臓疾患(腎不全)、甲状腺ホルモン異常、
深部静脈血栓症、下肢静脈瘤 などがあります。
姿勢が原因の場合に長時間の立ち仕事やデスクワークなど同じ姿勢でいると下肢の筋肉を動かすことが減り、
重力の影響で血行不良に陥ります。
低タンパク血症になる理由として、
肝硬変やネフローゼ症候群という病気があります。
足のむくみ(浮腫)は、日頃 夕方に気が付くことが多いです。
翌朝、むくみが取れていれば、同じ姿勢を保っていたことによる血行不良が原因と考えてよいでしょう。
翌朝もむくみが残っている、数日間で悪化している、
寝ていると息苦しいなどの症状があれば、治療が必要な病状です。
速やかに医療機関を受診してください。
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