糖尿病と心臓の病気(不整脈編)
- 診療関連

糖尿病と心臓の病気(不整脈編)
糖尿病の患者さんは、
狭心症 心筋梗塞 不整脈 心不全などの心疾患を発症する危険性が、
血糖値が正常な人と比べ約3倍高いと言われています。
狭心症や心筋梗塞については、
以前のブログ
「糖尿病の慢性合併症 大血管編:えのき:きの巻」にあります。
今回は、糖尿病の方が起こしやすい不整脈:心房細動について記したいと思います。
心房細動とは、心臓にある心房と呼ばれるところから異常な電気刺激が起こり、
本来の心臓の動きを乱し、脈が不規則に早くなる病気です。
脈拍が100回以上になることもあり、動悸、めまい 脱力感、胸の不快感 息苦しさ等で気が付くことが多いです。
心房細動は、加齢とともに増加し60歳代で
100人中1人、80歳以上では100人中約3人の頻度と報告されています。
男性の方が女性より発症しやすく、
糖尿病や高血圧などの生活習慣病のある方は更に発症頻度が高くなると言われています。
心臓は 規則正しいリズムで全身に酸素や栄養を含んだ血液を送り出すポンプです。
心房細動になると 血液の流れが乱れるため心臓内に血液の塊である血栓ができやすくなります。
この血栓が血流にのって流れ、脳の血管で詰まると脳梗塞を引き起こします。
発症早期から治療を開始することで脳梗塞の発症を回避・予防できます。
糖尿病の患者さんは、血糖コントロールを良好にすることで心房細動の発症リスクを下げることが期待できます。
ご心配な方はかかりつけ医にご相談ください。
心電図の検査をすることで診断できます。
節分の豆まきは子どもの頃からかかさず行ってきた行事のひとつです。
子どもが巣立った今でもささやかに豆まきをしました。
新潟にいる娘が新潟では豆まきに落花生をまくと教えてくれました。
所変われば品変わるですね。